BLOG

みらいエコ住宅2026で最大100万円|静岡で補助金を使った省エネリフォームの条件と申請方法

執筆者プロフィール
株式会社 慧心産業 
代表取締役太田 久也(おおた ひさや)
静岡市を拠点に戸建て・マンション・テナントのリノベーションを企画から設計・施工までワンストップで手掛ける当社は、産業廃棄物収集運搬業許可(第0220110710号)と静岡県内ほか20自治体の水道局指定工事店の許認可を有し、二級建築士や給水装置工事主任技術者などの資格を備えたプロ集団として、「中古物件に新築以上の価値を」を信条に地域に根ざした住まいづくりを追求しています。


「みらいエコ住宅2026の補助金を使って静岡で省エネリフォームを進めたいのに、制度が複雑でどこから確認すればいいかわからない」そう感じている方は多いのではないでしょうか。

正直に言うと、私も相談を受けるたびに「もう少しわかりやすければ、諦めずに済む方が増えるのに」と感じています。制度の核心は、自分の家が対象かどうかいくら出るか誰が申請するかの3点に集約されます。この記事ではその判断に必要な情報だけを、実務の目線で整理しました。

難しい申請手続きの大部分は登録業者が代行してくれます。まず「自分には使えそうか」の判断をつけるために、読んでみてください。

この記事は、次のような方におすすめです。

  • 静岡で補助金を使ったリフォームを検討しているが、自分の家が対象かわからない方
  • 内窓断熱改修・水回りをまとめて進めたい住宅所有者の方
  • 申請代行まで任せられる静岡の業者を探している方

1.みらいエコ住宅2026の補助対象となる住宅・工事の条件

みらいエコ住宅2026の補助対象となる住宅・工事の条件

制度の説明を読み込む前に、まず「自分の家が対象かどうか」を先に確認しましょう。対象外であればそこで判断が終わります。対象であれば、次のステップに進む価値があります。

対象になる住宅

みらいエコ住宅2026のリフォームは、下記のいずれかに該当する既存住宅が対象です。【注1】

条件目安となる建築年断熱性能等級
平成4年(1992年)基準を満たさない1991年以前に建築等級3未満
平成11年(1999年)基準を満たさない1998年以前に建築等級4未満

静岡市・浜松市・焼津市など静岡県内で1998年以前に建てられた住宅は、対象になりやすい傾向があります。ただし制度の本質条件は「築年数」ではなく「断熱性能が基準を満たしていないこと」です。築年は目安であり、最終的な対象可否は住宅の断熱性能評価と工事内容の組み合わせによって個別に判断されます。建築年は、登記簿・建築確認済証・固定資産税の課税明細書などで確認できます。

私が静岡市内で相談を受ける中でも、「築30年以上でまさか補助が出るとは思わなかった」という声をよく聞きます。まず建築年を調べ、次に断熱性能の状況を業者と一緒に確認するのが確実です。

賃貸住宅・マンション(集合住宅)も対象です。制度は「戸建・集合住宅を問わず」既存住宅が対象とされています。賃貸物件の場合、補助対象者(発注者)は原則としてオーナー(貸主)となり、借主・テナントが単独で申請することはできません。また集合住宅の共用部の工事は管理組合の承認が必要なケースがあります。【注1】

対象になる工事

補助を受けるには、工事をした結果として住宅の断熱性能が一定の基準まで引き上がることが必須条件です。工事をするだけでは対象になりません。補助対象として認められる工事の種類は以下の8つです。【注1】

  1. 開口部の断熱改修(内窓の設置・窓の交換など)
  2. 躯体の断熱改修(壁・床・天井の断熱)
  3. エコ住宅設備の設置(高効率給湯器・節水型トイレなど)
  4. 子育て対応改修
  5. 防災性向上改修
  6. バリアフリー改修
  7. 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
  8. リフォーム瑕疵保険等への加入

重要なのは、①〜③の省エネ改修を含まない申請はできないという点です。④〜⑧だけを取り出して申請することはできません。省エネ改修を中心に計画し、必要に応じて④〜⑧を組み合わせる設計が基本になります。なお、必須工事の具体的な組み合わせ条件は事務局が順次公表予定であり、詳細は登録事業者に確認してください。

私が浜松の築古住宅で相談を受けた例でも、水回り更新の途中で断熱不足が判明し、浴室・洗面・キッチンに加えて開口部の断熱改修を含めた計画に組み直しました。結果として補助対象の組み合わせが作りやすくなり、工期の無駄も減りました。水回りのリフォームをご検討の方は、断熱改修とセットで計画することで補助額を最大化しやすくなります。

まず自分でチェック

以下の3つが当てはまるかを確認してみてください。すべて「はい」に近いほど、この制度を使える可能性が高まります。

確認項目はいいいえ/不明
建築年が1998年(平成10年)以前である→ 対象になりやすい(断熱性能による個別判断あり)→ 原則対象外(個別確認が必要な場合あり)
内窓・断熱改修・給湯器交換など省エネ工事を検討している→ 補助対象工事に該当する可能性あり→ ④〜⑧のみでは申請不可
工事後に断熱性能が「平成11年基準」以上になる見込みがある→ 申請要件を満たせる可能性あり→ 工事内容の見直しが必要

「不明」が多い場合は、見積もりの前に業者に現状の断熱性能を確認してもらうのが近道です。

2.補助額の上限と決まる仕組み

補助額の上限と決まる仕組み

「最大100万円」という情報だけを見て動き始めると、実際は40万円だったというケースがあります。上限額が何によって変わるのかを先に理解しておくと、見積もりの判断がしやすくなります。

上限額は「現在の性能」×「どこまで引き上げるか」で決まる

現在の住宅引き上げる工事の水準補助上限額
平成4年基準を満たさない(1991年以前)平成28年基準相当まで100万円
平成11年基準を満たさない(1998年以前)平成28年基準相当まで80万円
平成4年基準を満たさない(1991年以前)平成11年基準相当まで50万円
平成11年基準を満たさない(1998年以前)平成11年基準相当まで40万円

最大100万円を狙えるのは、1991年以前の住宅に対して、最高水準(平成28年基準相当=断熱等性能等級4+一次エネルギー消費量等級4)まで性能を引き上げる工事を行った場合です。内窓・壁断熱・高効率給湯器をまとめて施工した場合、この条件に近づきやすくなります。ただしこの表は代表的な区分を整理したものです。実際には必須工事の組み合わせ条件など細かい要件があり、上限額に達するかどうかは工事内容と住宅の状況によって異なります。

なお、1回の申請で補助額の合計が5万円以上でなければ申請できません。【注1】

補助額は「工事内容ごとの定額」の積み上げ

上限額はあくまでも天井です。実際に受け取れる補助額は、工事内容・製品ごとに定められた定額の合計になります(詳細な単価は事務局が順次公表予定)。工事費の何割が戻るという計算式ではないため、見積もりの段階で「この工事でいくらの補助が見込めるか」を業者に明示してもらうことが重要です。【注1】

補助金の活用イメージ(参考)

以下は、過去の類似事業(子育てエコホーム支援事業等)での補助実績や制度の仕組みをもとにした、あくまでも目安のイメージです。みらいエコ住宅2026の工事別補助単価は2026年4月時点で事務局から未公表のため、実際の補助額は見積もり段階で業者に確認してください。

工事の組み合わせ(例)補助額のイメージ(目安)適用される上限の目安
内窓(複数箇所)のみ数万円〜(規模次第)工事規模・製品による
内窓+高効率給湯器20〜40万円程度40〜80万円
内窓+壁断熱+給湯器+水回り設備50〜100万円程度80〜100万円

※上記は過去制度ベースの参考イメージです。みらいエコ住宅2026の単価が公表され次第、実態と異なる場合があります。補助額の確認は必ず登録事業者を通じて行ってください。

申請期限

項目期限
対象工事の着手2025年11月28日以降
交付申請2026年12月31日まで※
交付申請の予約2026年11月16日まで※

※予算上限に達した時点で終了。締切前でも受付終了になることがあります。【注1】

過去の類似事業では、予算が年内に終了したケースがありました。2026年夏以降に動き始めると間に合わない可能性があります。今の時点で少しでも気になっているなら、早めに確認だけしておくことをおすすめします。

3.先進的窓リノベ2026との使い分け

先進的窓リノベ2026との使い分け

「窓だけ替えたい」という場合、みらいエコ住宅2026よりも先進的窓リノベ2026の方が申請しやすいケースがあります。両制度の違いと使い分けを整理します。詳しくは→ 静岡市の窓リフォーム補助金|先進的窓リノベ2026完全ガイド

2つの制度の違い

比較項目みらいエコ住宅2026先進的窓リノベ2026
対象工事断熱改修・設備・子育て対応など幅広い窓・ドアの断熱改修のみ
対象住宅の条件断熱性能基準未達の住宅条件なし(既存住宅全般)
補助上限40〜100万円(条件による)1戸あたり100万円
性能引き上げ要件ありなし

先進的窓リノベ2026は、「築年数や現在の断熱性能を問わず、窓工事に特化して補助を受けられる」制度です。内窓設置・外窓交換・ガラス交換などが対象で、申請のハードルが比較的低いのが特徴です。【注2】

どちらを使うべきか

工事の内容向いている制度
窓・ドアの断熱改修のみ先進的窓リノベ2026(条件が少なく申請しやすい)
断熱改修+給湯器・水回りをまとめてみらいエコ住宅2026(複数工事をまとめて申請)
大規模改修で性能基準の引き上げを目指すみらいエコ住宅2026(上限額が高い)

同一工事に対して両制度に重複申請はできません。ただし「窓は先進的窓リノベ2026、給湯器はみらいエコ住宅2026」のように工事を分けてそれぞれの制度で申請できるかどうかは、工事内容と申請のタイミングによります。見積もり時点で業者に確認してください。

また、浜松市など自治体独自の省エネ改修補助が設けられている場合があります。国の補助と市の補助は対象工事が重複しなければ組み合わせられるケースもありますが、制度内容は毎年変わります。相談時点で業者または各自治体の窓口に最新情報を確認するのが確実です。

4.補助金申請の流れと手続き

補助金申請の流れと手続き

工事内容の見通しが立ったら、次は「どう進めるか」です。流れを先に知っておくと、業者への確認事項が整理しやすくなります。

申請の大まかな流れ

  1. 相談・現地調査(業者が対象工事を確認)
  2. 補助対象工事の確認・見積もり(補助額と自己負担額を明示)
  3. 工事請負契約(施主)
  4. 着工前の写真撮影(忘れると申請に支障が出る)
  5. 工事着手・完工(2025年11月28日以降)
  6. 交付申請(登録事業者が代行)
  7. 補助金の交付・施主への還元(契約代金充当または現金)【注1】

着工前の写真撮影は特に重要です。後から「写真がなかった」となると申請に影響します。業者任せにしていても、念のため自分でも記録しておくと安心です。

申請は住宅所有者が直接行うのではなく、「登録事業者」として事務局に登録されたリフォーム業者が代行します。補助金も業者が受け取り、施主に還元する仕組みです。焼津方面で相談を受けた例でも、工事と手続きを一体で整理したことで、自己負担額まで早い段階で確認でき、着工の判断がしやすくなりました。

5.静岡で業者を選ぶポイント

静岡で業者を選ぶポイント

補助金を使ったリフォームは、申請手続きの大部分を業者が代行してくれる仕組みです。だからこそ、業者選びで進み方が大きく変わります。最初に次の3点を確認してください。

  • みらいエコ住宅2026の登録事業者か
    登録事業者でなければ申請できません。「登録対応しますか」と最初に確認するのが最も確実です。事業者登録は2026年3月10日開始予定・交付申請は2026年3月31日〜受付予定とされていますが、いずれも変更になる可能性があります。最新のスケジュールは公式サイトまたは登録事業者に確認してください。
  • 補助対象工事と対象外工事を分けて見積もってくれるか
    「補助が使える工事はどれで、実質の自己負担額はいくらか」が一目でわかる見積書を出してくれるかどうかが、業者の申請慣れを測るバロメーターになります。「後で確認します」「おそらく大丈夫です」という回答が続く場合は要注意です。
  • 断熱・窓・水回りを一体で設計できるか
    省エネ改修は工事を組み合わせるほど補助額を最大化しやすくなります。水回りリフォームは→ 水廻りのリフォーム、住宅設備(給湯器等)は→ 住宅設備工事 もあわせてご覧ください。

6.みらいエコ住宅2026リフォームのよくある質問

みらいエコ住宅2026リフォームのよくある質問
Q. 築20年の家でも対象になりますか?
築20年は2006年前後の建築になるため、制度の目安となる「1998年以前」には該当せず、対象外となるケースが多いです。ただし、建築年が基準を超えていても、実際の断熱性能が基準を満たしていない場合は対象になる可能性があります(ローコスト住宅・増改築済みの住宅など)。断言が難しいため、気になる場合は業者に現状の断熱性能を確認してもらうのが確実です。
Q. マンション(集合住宅)でも申請できますか?
できます。制度は「戸建・集合住宅を問わず」既存住宅が対象です。ただし共用部の工事は管理組合の承認が必要になるケースがあります。専有部分(室内)の工事については、管理規約を確認した上で進めることをおすすめします。
Q. 補助金はいつ受け取れますか?
工事完了・交付申請・審査を経て交付決定が出た後、業者が補助金を受け取り施主に還元します。還元方法は「契約代金への充当」か「現金支払い」の2種類です。工事完了から還元までのタイミングは、業者との契約時に事前に確認・合意しておくことをおすすめします。
Q. 途中で予算終了することはありますか?
あります。制度の予算には上限があり、上限に達した時点で締切日前でも受付が終了します。過去の類似事業でも年内に予算が終了したケースがありました。交付申請の「予約」を早めに行うことで、予算終了のリスクを軽減できます。
Q. 賃貸住宅でも補助を受けられますか?
補助対象者は「補助対象事業の発注者」とされており、賃貸物件の場合はオーナー(貸主)が発注者となるケースが一般的です。テナントや借主が単独で申請することは原則できません。賃貸物件のリフォームをお考えの場合はご相談ください。

7.静岡で省エネリフォームを進める前に

静岡で省エネリフォームを進める前に

みらいエコ住宅2026リフォームを静岡で活用するには、制度の全体像よりも「自分の家がどの条件に当てはまるか」を先に整理することが大切です。

  1. 建築年を確認する
    登記簿・建築確認済証・固定資産税の課税明細書などで確認します。1998年以前であれば補助対象の可能性が高いです。
  2. やりたい工事をリストアップする
    内窓・断熱・給湯器・水回りなど、気になっている工事を書き出します。「全部やるかどうか」はまだ決めなくて大丈夫です。
  3. 登録事業者に相談し、補助対象工事と自己負担額を確認する
    「みらいエコ住宅2026の申請対応ができるか」「補助対象工事と対象外を分けた見積もりを出してもらえるか」を最初に確認するのがポイントです。

静岡でリフォームの相談を受けていると、「補助金があると聞いて調べたけど、複雑で諦めた」という方が少なくありません。制度は確かに複雑ですが、申請手続きの大部分は登録業者が代行します。施主側でやることは、建築年の確認と、補助対応できる業者を見つけて見積もりを取ることがほとんどです。

まず建築年を調べてみる。それだけで、この制度が使えるかどうかの大まかな見通しは立ちます。

当ブログでは、他にも静岡のリフォームや補助金・断熱改修・水回り工事に役立つ情報を掲載しています。

ご相談・お見積もりは無料です

  • ✔ 自分の家が補助対象か確認したい
  • ✔ 補助後の実質負担額を知りたい
  • ✔ 断熱・水回り・窓のリフォームをまとめて検討したい

▶ お問い合わせフォームはこちら
電話:054-654-1580(受付 9:00〜18:00、土日祝休)
静岡市・浜松市・焼津市・藤枝市・島田市など静岡県内全域対応。

出典

【注1】事業概要|みらいエコ住宅2026事業【公式】

【注2】事業概要|先進的窓リノベ2026事業【公式】

※この記事の情報は2026年4月時点の公式情報をもとにしています。各制度の詳細・補助額単価・必須工事の組み合わせ等は事務局が順次公表するため、最新情報は公式サイトまたは登録事業者にご確認ください。